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日清紡ホールディングスが日立国際電気の株式を取得しグループ化

日清紡ホールディングスは、100%子会社Nisshinbo Singapore Pte. Ltd.と共同で、日立国際電気を傘下にもつHVJホールディングスの株式の取得しグループ化する。

日清紡グループは「事業活動を通じて社会に貢献する」ことを使命に、「『環境・エネルギーカンパニー』グループとして超スマート社会を実現する」を事業方針に掲げ、ポートフォリオ変革によってさらなる成長を目指しており、現在、戦略的事業領域を「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の 3つに定め、無線・通信事業、マイクロデバイス事業ならびにブレーキ摩擦材・化学品・成形品・繊維などで構成されるケミカル事業を柱に企業活動を展開している。

無線・通信事業では、日本無線が中核となり、防災システムや監視制御システムなどの社会インフラから船舶や自動車などの移動体通信機器に至る幅広い無線・通信技術で世界の人々の安全・安心と地球環境の保全に貢献している。

一方、日立国際電気は高度な無線・通信技術で官公庁向けをメインにソリューション事業などを展開している。

両社は技術面、販売面で補完関係にあり、中でも高速大容量通信技術や映像技術は親和性が高く、産業向けソリューション分野を中心に市場領域と技術領域の拡大が期待できる。グループ の海外拠点も活用しながらグローバルレベルでシナジーを追求し、成長領域への投資の源泉となるソリューション事業の収益基盤を強化していく。

また、日立国際電気がグループに加わることで、グループの多様な技術とのシナジーで生まれる技術は、DXを促すなど超スマート社会の実現に資するもので、新たな発展に大きく貢献するものと確信している。

なお、本件株式取得後も日立国際電気は引き続き日立の持分法適用会社および調達パートナーとして、日立の社会イノベーション事業の発展に貢献し、日清紡ホールディングスと日立は本件を通じWin-Win の関係となるよう連携していく。

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