ENEOSがJSRのエラストマー事業を買収 |
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ENEOSがJSRと、合成ゴムの製造・販売を含む同社のエラストマー事業を買収することについて、契約を締結した。 JSRのエラストマー事業は、業界最高水準の性能を保有するタイヤ素材であり、低燃費・高性能タイヤのトレッド(路面と接地面)の原材料として欠かせないSSBR(溶液重合スチレン・ブタジェンゴム)を主力製品として、モビリティ産業に不可欠であると共に環境負荷低減に貢献する素材を提供している。 世界的なモビリティ需要の拡大に加え、タイヤは動力源や形態の変化に関わらず必要と見込まれることから、同事業は今後も確実に成長が見込まれる分野です。モビリティにおけるCASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)の進展に伴い、今後タイヤにはさらに高い水準で安全性と経済性の両立が求められ、今般、ENEOSが有するエラストマー原材料に関する研究開発技術とJSRが長年培ってきた合成ゴム変性技術を融合させることにより、そうしたニーズに応える製品の提供を可能になる。 ENEOSグループは、2040年長期ビジョンにおいて機能材事業を技術力の発展強化を図る成長事業と位置付けており、素材事業における新たなコア領域の技術獲得により、モビリティ産業をはじめとした様々な産業を支える高機能材の提供を通じて、国連「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」のゴールである、「強靭なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進およびイノベーションの促進を図る」ことに貢献していく。 |