注目のM&A

注目のM&A

ヤマノホールディングスが東京ガイダンスの株式を取得し子会社化
ヤマノホールディングスが東京ガイダンス(TG社)の株式を取得し子会社化する。
ヤマノグループは、「美道五原則 髪・顔・装い・精神美・健康美」を企業理念とし、中核事業と して、美容事業・和装宝飾事業・DSM事業を展開しているが、新たな収益源の獲得と拡大を目指し、成長戦略の方向性を「モノ」から「コト」への移行を進める中で、グループの創始者・山野愛子の事業の原点のひとつである「教育事業」に対し、当社事業の原点に つながるものとなるという観点から、2020年3月に「教育事業」へのM&Aを実施、マ ンツーマンアカデミー(以下、M社)の株式を取得し、新たなビジネスモデルをグループ 内に取り込んだ。
今般取得を決定したTG社は、やる気スイッチグループ「スクールIE」のFC加盟店事業を主力事業として、東京都及び神奈川県に16店舗(2022年2月末日時点)を運営、 FC加盟店としては、直近で売上高・生徒数全国トップクラスの実績をあげているメガフランチャイジーであり、重要なFC加盟店オーナーの1社となっています。先に子会社化したM社も「スクールIE」のFC加盟店として千葉県・茨城県を中心に34教室を運営しているため、TG社と事業運営ノウハウや人財採用・育成プランを共有することができ、また両社によって首都圏を広くカ バーするビジネス展開を見据えることで「教育事業」の発展拡大を図り、新たな収益の柱とすることが可能となります。
「教育事業」では、少子化や経済格差によるマーケットの縮小、また長期化するコロナ禍など 外的要因による消費動向の変化への対応力が課題となりますが、TG社・M社の2社では従前よ りドミナント戦略によって安定的な経営基盤を築いており、その上で、顧客サービス面では迅速なIT化を進め、新サービスの展開やブランド展開等を視野に入れた新たなビジネス開発についても積極的に推進しております。本株式取得により、ヤマノグループが蓄積してきた経営管理ノウハウを「教育事業」の中に取り込み、より一層の経営効率化を図ることで教育事業の成長を加速させる一方で、「教育事業」で 展開される顧客に向けたデジタル対応や新たなビジネス開発への取組みをグループ全体のナレッジとして共有・活用していくことで、既存の中核事業においても新しいサービスや付加価値の創 出を促し得ると判断している。
中核事業においても少子高齢化や人口減少等による市場縮小という共通課題を抱えておりますが、本株式取得による「教育事業」の拡大と新たなビジネス展開を契機として、「モノ」から「コト」への移行を加速させるとともに、事業ポートフォリオの 見直しを実施し、グループ全体の成長戦略の再構築を図り、企業価値向上を目指していく。
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