東陽テクニカが |
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東陽テクニカは、ライフサイエンス事業において人工関節置換術をはじめとする整形外科領域で、術前計画を主に2Dでシミュレーションするソフトウェア「整形外科デジタルプランニングツール」を輸入し、国内販売している。 レキシーは、同じく整形外科領域で術前計画を3Dでシミュレーションするソフトウェアの自社開発・販売を行っており、2001年に販売開始して以来、国内販売のトップシェアを占め、多くの病院に採用されている実績を持つ。 東陽テクニカは、中期経営計画「TY2024」の事業戦略の一つに「M&A による事業拡大」を掲げ、2Dシミュレーションソフトウェアを主に販売する当社ライフサイエンス事業において、3Dシミュレーションソフトウェアで市場に強みを持つレキシーを加えることで、営業・技術の人財面での一体的な運用を図り、顧客ニーズに応じて柔軟に提案できる営業体制を構築し、さらに製品開発や技術サポート体制も強化することで、事業の拡大を実現する。 今回の株式取得は、このようなシナジー効果によって、東陽テクニカのライフサイエンス事業の価値向上に資するものと判断した。人工関節置換術は、高齢者に多いと言われる関節に痛みが生じる疾患において、患者が QOL(生活の質)を高め豊かな生活を送るために、痛みを取り除き歩行を可能にする手段の一つとして選ばれており、高齢化が進む日本において、65歳以上の人口比率が2025年には30%を超えると予想され、
股関節・膝関節の手術数は 2010年からの10年間で1.5倍以上と増加の一途をたどっており、術前・ 術後の精確で効率的な計画は今後もより重視されると見込んでいる。
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