エーアンドエーマテリアルがDICからDICデコールの株式を取得し子会社化する。
エーアンドエーマテリアルは、長期経営構想「Vision2033」の実現ならびに中長期のCSR目標である「CSR2033」達成に向け、2024年度を初年度とし2026年度を最終年度とする「2026中期経営計画」を策定して以下の主要施策への取り組みを進めている。
Ⅰ.新ビジネスモデルとコーポレートブランドの確立による収益拡大
Ⅱ.戦略的M&A による事業規模の拡大
Ⅲ.DX 基盤整備による業務改革の実現
今後の持続的成長に向けた事業領域の拡大では、戦略的なM&Aの実行を施策の柱と位置づけ、本件はその一環となる。
DICデコールは、独自に培ってきたグラビア印刷技術とDICグループの印刷インキおよび顔料を中心とした基盤技術(分散・配合)を組み合わせることで、高意匠性・高機能性を付与した化粧紙・フィルム等の印刷物および不燃化粧板といった付加価値の高い製品を建築・住宅・内装メーカーを中心に、家電や自動車などの幅広い分野に提供している。DICデコールは2023年10月に住宅建材事業、2024年7月に内装材料事業(塗料販売)を他社へ事業譲渡しており、本件は、継続して営む建築材料事業および意匠材料事業をエーアンドエーマテリアルグループに編入することを意図している。
本件は、エーアンドエーマテリアルグループの主力製品の一つである不燃化粧板のバリエーション拡充および付加価値の高い商品群と新たな販売チャンネルの獲得につながると共に、研究開発部門の連携による新たな商品・技術の開発により、事業規模拡大の相乗効果の発現が期待できる最良な選択であるとの判断のもと、合意に至った。
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