南海電気鉄道が通天閣の株式を取得し子会社化する。
通天閣観光は、大阪市浪速区恵美須東に位置する新世界エリアを拠点に、大阪の温かみや賑わいのシンボルである通天閣の運営を担っている。通天閣は1956年の完成以来、多くのお客さま、地域の皆さまから支持されており、国の登録有形文化財にも登録されている施設です。近年は新たなアトラクションを設置するなど、お客さまにより楽しんでいただける施設として進化を続けており、旺盛なインバウンド需要にも支えられながら来訪者数を増加させ、地元新世界とともに大阪有数の観光地としての地位を確立している。
南海電気鉄道を中心とする南海グループは、創業以来、安全・安心を徹底し、公共交通事業と不動産事業を核に据えた「まちづくり」を通じて、沿線全体の活性化を図ってきた。2018年に「南海グループ経営ビジョン2027」を策定して以来、「なにわ筋線開業に向け、沿線を磨く10年間」をテーマとして、沿線価値向上に総力を挙げて取り組んでおり、特にエリアマネジメントの分野では「グレーターなんば」の創造を掲げ、なんば広場の整備、通天閣の玄関口となる新今宮駅周辺の賑わい創出など、様々な施策を実行している。
南海電気鉄道と通天閣観光は、本件株式取得を通じて、通天閣、公共交通、不動産といった多様なリソースを掛け合わせられる体制を構築し、「グレーターなんば」構想をはじめとしたエリアマネジメント戦略を強力に推し進めるとともに、地域に求められる社会インフラとしての機能を果たすことで、企業価値の向上と大阪のさらなる発展を実現していく。
|