豊田通商の子会社豊通食料が三井物産の子会社三井物産アグリフーズの全株式を取得し子会社化する。三井物産アグリフーズは「豊通アグリフーズ株式会社」(以下:豊通アグリフーズ)へ社名を変更し、今年度中を目途に、豊通食料への統合を予定する。
三井物産アグリフーズは、米、大豆、落花生、ナッツなどの農産品を扱う食料専門商社で、売上の6割を占める米穀事業を強みとしており、大手スーパーやコンビニエンスストアなどと連携して商品開発を行うなど、優れた商品開発力と幅広い販売網を有している。
今回の統合は、三井物産アグリフーズと豊通食料の融合による事業の多角化と、企業価値向上を目的とする。
現在、豊通食料では、肉、魚、野菜、果物、大豆、ワイン、調味料、加工食品など、多岐にわたる食品を取り扱っているが、今回、新たに三井物産アグリフーズの米穀事業を獲得することで、さらなる事業基盤の拡大を見込む。また、大豆、落花生、ナッツなど両社で取り扱う食品については、双方のシナジーを創出することで、市場シェアの拡大とグローバルな事業展開の加速を実現する。
さらに、豊田通商が手掛ける多収穫米「しきゆたか」や、豊通食料の加工食品事業と三井物産アグリフーズの商品開発力・販売網との融合も検討し、社会に対して価値ある商品を提供することを目指していく。
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