IHIが明星電気の株式を能美防災に譲渡する。

明星電気は、気象観測、防災システム、宇宙関連、情報通信等の機器およびソフトウエアの開発・製造・保守の事業を展開しており、主力セグメントである気象防災事業では、高層気象向けラジオゾンデや地上気象向けアメダスに代表される各種気象計測機器、および地震観測・警報等の防災システムで高いシェアを有し、防災や減災の一翼を担っている。

このような中、IHIは外部環境の変化に迅速に対応しながら明星電気の事業を持続的に成長させるための戦略的オプションを幅広く検討し、譲渡に係る協議を能美防災と重ねてきた。

 能美防災は、永年にわたり、「防災事業のパイオニアとしての使命に徹し、社会の安全に貢献する」ことを社是とし、災害から生命・財産を守るための最新・最適な防災システムを提供することに努めている。近年では、アジアなどを中心に積極的な海外事業展開に加え、次世代防災システムの開発を通じて、新たな防災ソリューション・防災市場の確立に挑戦している。

これらをふまえIHIは、能美防災に明星電気を譲渡し、両社の相互シナジーや継続的な成長投資を通じて競争力を強化することが、明星電気の持続的な成長に資するとの結論に至り、本件取引を行なうことを決定した。明星電気は、気象防災・宇宙防衛等の事業で培った技術を活かし、能美防災による「屋内と屋外」「観測と制御」「地上と宇宙」をつなぐ、かつてないスケールの防災ソリューションの礎となる。