塩野義製薬株式会社は田辺ファーマが開発・販売する筋萎縮性側索硬化症(ALS)等治療薬エダラボン(日本での製品名「ラジカット」、米国での製品名「Radicava」)の日米を含むグローバルでの全権利の獲得に関する契約を締結する。
塩野義製薬は、顧客・社会に新たな価値を創出するために取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つとして、「健やかで豊かな人生への貢献」を特定し、誰もが自分らしく生き生きとした生活を送ることができる社会の実現に向け、将来のアンメットニーズが大きいと想定される疾患群を「社会的影響度の高いQOL疾患(睡眠障害、難聴、希少疾患等)」としてソリューションの提供に向けた取り組みを進めている。
今回の事業買収により、塩野義製薬はALSという希少疾患に苦しむ患者さまのアンメットニーズに応える治療薬であるエダラボンのグローバルでの知的財産、販売権等を含む全権利を取得し、さらに、希少疾患領域に精通した人材と事業運営に関するノウハウを取り込むことで、米国における強力な事業基盤を獲得する。
社会的影響度の高いQOL疾患の中で、脆弱X症候群やJordan症候群、ポンぺ病といった希少疾患に対する治療薬の開発を推進しており、また、2025年12月1日に継承した事業においても、アンメットニーズが高い希少疾患に対する開発品を複数有している。
塩野義製薬は、今回の事業買収により、希少疾患に対する取り組みをさらに加速させていく。
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